青い鳥の幸せさがし: 2013.11.9　金丸座での坂東玉三郎特別公演（その2）アマテラス幻想: SSブログ

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2013.11.6　金丸座での坂東玉三郎..｜2013.11.12　大相撲巡業松山場所.. ブログトップ

2013.11.9　金丸座での坂東玉三郎特別公演（その2）アマテラス幻想　[幸せな暮らし] [編集]

　　　　　　　　※　11月6日、右耳の手術後1年経過したので検診に行って参りました。
　　　　　　　　　　　月に1度は開業医さんのところでチェックしてもらっていましたが、
　　　　　　　　　　　大学病院は半年ぶりでした。
　　　　　　　　　　　結果は異状なしとのことでしたのでご報告いたします。

玉三郎特別公演の続きです。
地唄舞の後30分間の休憩があり、　第二部は鼓童の太鼓演奏から始まりました。
昨年もそうでしたが、ある時は力強く、またある時は消え入りそうな太鼓の演奏に
引き込まれてしまいます。
15分間も休むことなく力の限り太鼓を打ち続けたら、かなり体力を消耗するでしょうね。
尤も、鼓童のあるメンバーが言うには1日8時間打ちっぱなしだったこともありますとか。

休憩時間が終わる頃、幕の前に大きな太鼓が引き出されました。
真っ赤なライトに照らされると、まるで太陽が輝いているように感じます。
鼓童の一人のメンバーがこの一番太鼓を暫く打ち続けていましたが、
その太鼓の音がすーっと小さくなっていくと幕が開き、
アマテラスに扮した玉三郎の姿が浮かび上がりました。
観客から歓声が上がります。
昨年は真っ白の衣装でしたが、今回は太陽の輝きを表すような色でした。

更に昨年と異なるのはアマテラス以外にスサノオやアメノウズメも出演していたこと。
それにスサノオ役は鼓童のメンバーから選ばれたこと。
鼓童は太鼓や他の鳴り物の演奏だけではなくて、
演技をこなし成功を収めるまでになっていることを総監督である玉三郎が認めたのですね。
高天（たかま）の原で荒れ狂うスサノオとそれを鎮めようとするアマテラスのシーンです。
スサノオは藍色の、アマテラスはオレンジ色の大きな大きな布を翻しながらの演技でした。

皆様ご存じの通り、悲しみにくれたアマテラスが天の岩屋戸に姿を隠したため
世の中は闇に包まれてしまうわけですが、アメノウズメの踊りによって
神々の魂がぶつかり、たわみ、盛り上がり、渦を巻いて一つになる！
その騒ぎを聞いたアマテラスがそっと岩屋戸を開けて覗いた瞬間、
すかさず神々が岩屋戸を引き開ける。
神々の歓喜に迎えられ、遂にアマテラスが岩屋戸の外に佇むと
世界は再び光に満ちた。
このシーンのアマテラスの衣装は、一転して白でした。

幕が閉まっても拍手は鳴り止まず、カーテンコールが3度繰り返されました。
3度目には殆どの観客が総立ちで拍手。
それに応えて鼓童が演奏し玉三郎が舞いました。
終焉の時刻を30分近くオーバーしての熱演でした。
今年も大満足で帰途に就いた私です。
こんなお土産付きのツアーでした。

中身は琴平のお菓子。
一番手前の左端に見える「釣女」は故中村勘三郎丈が大好きだったお菓子です。
その右に3個入りで見えるのが、皆様お馴染みの「灸まん」。
「こいつはあめぇお灸だ」のせりふで有名ですね。