2014.6.29 ななつ星1泊2日の旅(番外編) ななつ星の車内 [美術鑑賞]
前回(6月27日)の続きです。
前回までの記事でご紹介できなかった写真が沢山あるのですが、
カテゴリーを「旅」ではなく「美術鑑賞」にしたのは、
車内の調度品やいたるところに掲げられた作品が余りに素敵なものばかりだったからです。
全車両の写真を撮って回るよりもゆったりと時を過ごしたかったので
ご紹介できるのは限られた場所のものです。
1号車や2号車で壁面を飾っている作品です。
1号車のラウンジ「ブルームーン」で一番目を奪われたのはこれでした。
直径10cmにも満たないと思える小さな作品、ハチの巣の様子を表したものでしょう。
この細かい細工、実に見事です。
柿右衛門と言えば、「柿右衛門のボタン」と呼ばれる作品が何点かあります。
ごく小さな作品で、こんな風に壁面に飾られているのです。
ピントが合っていないせいで、上の写真では良さが分かりませんね。
ちゃんと拡大したものをご覧ください。
この作品は、柿右衛門氏が「床に埋めて下さい」と話したのだそうですが、
水戸岡鋭治氏は「とても床に埋める気にはなれない」と考えてこのような形で
壁面に飾るようにしたということでした。
全てが特注、テーブルも一つとして同じものはありません。
木目の美しさをお楽しみください。
あ、木目と言えばいつもブログで素晴らしい作品の数々をお見せ下さる
kuni様を忘れることは出来ません。
お住まいが札幌なので無理かもしれないのですが、
ななつ星にkuni様の作品があったらどんなにかいいだろうな・・・と思ったことでした。
横浜みなとみらいのMARK ISの中にある時計屋さんにも彼の作品がありますので
九州で仕事をするのは無理ではないと思えます。
彼はただ偶然に出てきた木目が面白いから作品にするのではなく、
木材を見てその中に隠れている木目を予測し、どう切ればいいのかを考え
木取りの位置を考えて図面を引き、その木目の魅力を最大限に引き出し
狙い通りの物を作っています。・・・凄いことだと思います。
手間のかけ方も常人の考える範囲をはるかに超えています。
kuni様のブログ、興味をお持ちの方はこちらをどうぞ。
http://seisakunohibi.blog.so-net.ne.jp/
うっかりすると見逃してしまいそうですが、
1号車の床にななつ星のマスコット、ななちゃんが寝そべっています。
仏師としても有名な彫刻家・籔内 佐斗司氏の作品なそうです。
全身ではない、穴から抜け出てきたように見せているところが心憎いです。
一説には、尻尾は7号車のほうにあるかも・・・・とのことでしたが、どうなのでしょうね?
乗車中に7号車を探検することは差し控えましたので、真偽のほどは分かりませんでした。
でも、本を読んで答えは分かっていますが、秘密にしておきましょう。
最後は客室以外の車両の様子で番外編を締めくくろうと思います。
車両と車両の間は、このような感じで繋がっています。
車両の入り口の横にはこんな飾りが。 勿論車両ごとに異なります。
車両にあるステンドグラスの窓です。
外の景色がこんな風に見えます。
まだまだ沢山ありますが、車両の通路を飾っていたものを羅列して番外編を終えます。
九州七県の紹介でしょうね
各県に星が一つずつ・・・全部でななつ星
飾られている絵も書も、当然ですが一つとして同じものはありませんでした。
そうそう、最後の最後にお伝えすることがもう一つ。
ななつ星には乗車券がありません。
ななつ星の乗客であることは、この荷物タグが証明してくれます。
改札を通る時には、このタグを示すのでした。
長い間お付き合いいただき有難うございました。
※ 7月14日からは再び社会人の為の職業教育訓練が始まります。
テキストの全面改定に伴い、教案や教材も考え直す必要があります。
少しずつ準備を始めていましたが、そろそろ本格的に取り組まなくてはいけません。
ご訪問してもnice!の押し逃げになるかと思いますがご容赦ください。
更新は時間が許せばするかもしれません。
更新がない時には余裕がないものとご理解いただきたく存じます。
日本はやはり「木の文化」の国ですね。
by Baldhead1010 (2014-06-29 05:19)
とても貴重な体験でしたね。事前の調査をかなりされたようですね。
by takenoko (2014-06-29 05:49)
什器備品や造作など隅々まで七つ星ならではの
配慮・気遣いがなされていることが良く分かりました。
滅多に経験できない素晴らしい旅をお裾分けいただき
しっかり堪能させていただきました。
by kemm (2014-06-29 06:24)
とてもきれいですね。実際に乗らなくては(^_^;)
別世界を演出させてくれる什器備品~
by green_blue_sky (2014-06-29 07:49)
豪華な作りの上に細かい所まで配慮されてるんですね。
セブンスターのタグですか・・・爺はセブンスターの煙草を示します。笑
by 旅爺さん (2014-06-29 13:19)
確かにこれは目の保養になりますね~
by OJJ (2014-06-29 14:09)
素晴らしいものがいっぱいですね。
これが列車の中にあるだなんて、信じられないくらいです。
by ChatBleu (2014-06-29 14:10)
ご無沙汰しています。
以前テレビで、この列車の中を紹介されていたので、見たことがあります。
豪華ですね。
実際に乗られて、よかったですね。
いつか私も乗ってみたいです。
by sweet_grass2006 (2014-06-29 18:59)
こんばんは。
調度品の素晴らしさに惚れ惚れしますね^^。
一枚目の砂浜は馬島の橋脚から下りる少し手前から下を見て撮りました。
by 海を渡る (2014-06-29 19:43)
コンセプトがしっかりした中に素晴らしい調度品、
貴重なお写真とレポートありがとうございました。
あこがれの列車旅ですね。
by ゆみっさ (2014-06-29 21:11)
細部まで精巧で美しいですね。
by いいだや (2014-06-29 22:46)
PS
ニャンコの名前は猫ボラの人が命名しています。よく猫の特徴をつかんでいるでしょう~~
by green_blue_sky (2014-06-30 21:43)
取り上げていただいてありがとうございます。九州、出張費が出るならもちろん行きます。松山にも寄れますしね!
by kuni (2014-07-01 19:09)
偶然ですが長崎駅でななつ星に出会えました。(到着を)
歓迎式のお裾分けに与かってきました(^-^)”
by 侘び助 (2014-07-01 22:23)